地方工務店の逆襲

地方工務店を取り巻く環境は厳しい。
人口16万人の北海道帯広市での創業から、
東証上場を成し遂げた。地方工務店の軌跡。

表紙

日本の「家づくり」の
イノベーションに挑む。

皆さんは、日本の家の価格は適正だと思いますか?

私は長年、疑問に感じてきました。
昔から大手ハウスメーカーでは、たとえば3000万円でお客さんと契約した注文住宅の案件を、下請けの工務店に「2000万円でやってくれ」と丸投げして工事させています。
そして、そのハウスメーカーは1000万円の差額を利益にするのです。
何か変だと感じませんか?

注文住宅を依頼した人は「自分は3000万円の家を建てた」と誇らしげに思っています。
ところが、その家の価値は実際には2000万円です。
1000万円の利ザヤを勝手に抜かれているというわけです。

こうした仕組みを知れば、誰だって「最初から2000万円で工務店に直接頼んだほうがいいじゃないか」と思うはずです。
私は、こういったシステムや慣習を根本的に変えたいという信念で、これまで独自の方法による家づくりに取り組んできました。私たちの家づくりのコンセプトは、「高品質・高性能な住まいを適正価格で多くのご家族へ」というものです。 (本書「はじめに」より)

著者紹介

株式会社ロゴスホールディングス
代表取締役社長 池田雄一

1967年北海道帯広市生まれ。
一級建築士。

個人設計事務所での勤務を経て、大手ハウスメーカーに転職。

設計担当者として数多くの住宅に携わった後、創業メンバーとして、ロゴスホームの経営に参画し、2006年から2021年まで代表取締役。

現在は、株式会社ロゴスホーム、豊栄建設株式会社、株式会社GALLERYHOUSE、株式会社ROOT LINK、LOGOS CREATIVEOFFICE PHILIPPINES

INC.を束ねる株式会社ロゴスホールディングスの代表取締役社長を務める。ロゴスホームは、創業から僅か7年で年間着工数100棟を突破。その後も順調に成長を続け、直近決算期はグループ全体で1,000棟を超える。2024年6月、東証グロース市場に新規上場。

本書の内容(抜粋)

*はじめに日本の「家づくり」のイノベーションに挑む

*序章予測できない未来を見きわめるために
  • 勤めていた大手ハウスメーカーが倒産!
  • ヒートショックによる死亡事故が少ない地域はどこ?
  • 衰退していく地域の住宅文化を立て直したい
*第1章過酷な環境で鍛えられて辿り着いた「十勝型住宅」
  • 「ツーバイシックス工法」「ハウジングカフェ」が大ヒット
  • 新しい家づくりのスタイル「ライブ・フォーカス」
  • 住宅建築の「適正価格」って何?
  • 「家は品質」です
  • AIによるビス間隔自動計測アプリ「ピッチスカウター」
*第2章ロゴス独自の集客と営業方法
  • 「やらないこと」を決める
  • 住宅総合展示場へは出展しない
  • 注目されるロゴスのアイデア戦略
  • 宿泊型ハウジングミュージアム「北海道クラシアム」の誕生
  • 北海道で一番になる! 「プロジェクト505」
*第3章時代を読む経営と組織づくり
  • フランチャイズ型のIPライセンス事業への参入
  • ニックネーム制で風通しの良い職場環境に
  • 未経験者を2か月で一人前に育てる「ロゴス・アカデミー」
  • 東南アジアでの3Dプリンター住宅
  • 住宅業界の2024年問題を解決する「モジュール住宅」
*第4章日本の残された魅力・北海道の可能性
  • 半導体工場進出を機に千歳で進む大型宅地造成
  • 需要が高まるインバウンド事業
  • 地方工務店へのDX支援によるイノベーション
  • EXIT支援を視野においたDX戦略
  • 業務細分化による効率的なDXオペレーション
*第5章日本大変革後はロゴスの時代[未来の家づくり]
  • マテリアルリサイクルを高める
  • 内装を工務店に任せたモジュール住宅を販売
  • 新しい住宅ローンの組み方の提案
  • 障がい者グループホーム向け住宅「ノマリス」
  • たったひとつの想いをカタチに――Yさんの書斎

*おわりに全国のホームビルダーと提携したプラットフォームへ

< 投資家様・企業様へ >

当社との協業をご検討される企業様や
IRに関するお問い合わせ、取材については、
下記リンク先にて、承っております。